ポンログ

文章を書く練習をしています。

「優しすぎて売れない」人はどうすればいい?

1回目の投稿からあっという間に50日が経っていました。どうも、意志力の弱いポンです。これから継続的に、仕事での悩み、読んだ本や見た映画、資格の勉強などなど、何でもここに書き残していこうと思います。目標は週に3回以上!内容は重視せず、まずは続けることを目標にしていきます。今日は仕事のお話。

 

私は、某金融機関で個人営業に従事する社会人一年目です。仕事のことを詳しく書くと情報漏洩、コンプライアンス違反など何でも処罰の対象になるので、一部はぼやっと書かせていただきます

 金融機関での一年目は、どこも資格取得や研修に大きな時間を割いているかと思います。私も例に漏れず、内定者の時から通算して13個の資格を取りました。経済や税制など、これからも知識を日々アップデートしていく必要はありますが、先の10月でやっと資格試験は落ち着いたところです。今までは、資格を取り、研修などの社内試験に合格さえしていれば、何かやらかさない限りは「しっかりやってる奴」として認められていました。しかし、これからは違います。どれだけ収益を上げたかという「成果」が求められるようになりました。

 

今のマイナス金利下では、金融機関はどこも手数料ビジネスに移行しており、利ざやでは稼げなくなっています。私の場合も、「成果」として認められるのは、投資信託や生命保険といった金融商品を販売することです。しかし、これがなかなか売れません。まだ担当のお客様を持っておらず、数字の目標も課されてはいませんが、毎日数字がゼロというのは、なかなかに居心地が悪いです、この先やっていけるのかと不安にもなります。新規のお客様の受付を任せてもらうなど、チャンスは何度かもらっていますが、ことごとくそれを逃し、同期はそれをものにしていくような現状に、危機感やストレスを感じている、というのがここ1ヶ月のところです。

 

私の支店は、金融では珍しいかもしれませんが、嫌な感じの人が1人もおらず、本当にいい人ばかり。とてもアットホームな職場です。私が困っている時には、周りの先輩方が先に声をかけてくださいます。本当にこれには感謝しかありません。私がなかなか投資商品を売れないことを相談すると、 何人かの先輩が、模擬セールスに付き合ってくださいました。一通り私が説明し終えると、「ポン君は優しすぎるから、あんまり自信がなさそう見えるんだよね〜。性格だもんな〜どうしようかな〜。」と厳しく責めるわけではなく、一緒になって考えてくれました、やさしすぎる。

 

色々なアドバイスを頂きましたが、まとめると、「自信たっぷりに、簡潔に、言い切って話す」ことがまずは大事。必要以上にへりくだり、相手の顔色を伺う必要はなく、対等な関係を築けるかだと。

先輩は、性格の問題もあるからとは言いましたが、少しずつ改善していく必要があると今は思っています。自分の性格に合った仕事をするのがいいのかもしれませんが、そんなものいつ見つかるかわかりません。それに、自分の性格だからこそできるやり方だってあるはずです。性格のせいにして逃げるのは簡単ですが、今は、殻を破るためにもがいていくつもりです。仕事を通じ、お金をもらって、より魅力のある人間になれるなら、そんなありがたい話はありません。今の自分がやるべきことをやっていきます。

 

 

漫画「君たちはどう生きるか」は、新入社員に刺さりまくった

「君たちはどう生きるか」は80年前に出版された、児童文学です。

 

『君たちはどう生きるか』は、児童文学者であり雑誌「世界」の編集長も務めた吉野源三郎の小説。山本有三が編纂した「日本少国民文庫」シリーズの最終刊として1937年に新潮社から出版され、戦後になって語彙を平易にするなどの変更が加えられてポプラ社岩波書店から出版された。児童文学の形をとった教養教育の古典としても知られる。
Wikipediaより~

 

今回は、この80年も前の児童文学がマンガ化されたとのことで、吉野源三郎さんも雑誌「世界」も知らないけれど、ただタイトルに惹かれて読んでみました。

 

物語の主人公は中学生の本田潤一、通称コペル君。コペル君が日々の出来事、そしてそこから考えたことを元編集者である叔父さんに話し、叔父さんが「おじさんのノート」にコペル君へのアドバイスを書き留めていく形で進んでいきます。

「おじさんのノート」は、コペル君の亡きお父さんの、『私はあれに立派な男になってもらいたいと思うよ。人間として立派なものににだね』というコペル君への想いを継いだ叔父さんが、コペル君にいつか読んでもらおうと思って書いているものです。読者である私たちは、マンガでコペル君の日常の出来事を読んだ後、文章で「おじさんのノート」をじっくり読むことになります。この構成がとてもいい!漫画を読んでコペル君にひとしきり感情移入した後、まるで自分に語りかけてくるかのように、おじさんの言葉がじっくりと染み込んできます。

 

コペル君は中学生ですが、叔父さんのアドバイスは社会人1年目の私にとって、突き刺さるものばかりでした。その中から、特に「おなかの中に畳み込んで、決して忘れちゃあならない」と思ったことを3つ紹介したいと思います。(「おなかの~」という言葉も、おじさんのノートからの引用です。)

 

1.「たいがいの人が、手前勝手な考え方に落ちていって、ものの真相が分からなくなり、自分に都合の良いことだけを見ていこうとするものなんだ」

社会人になり、毎日が初めてのことばかりで、うまくいかずにつらいときが学生時代よりも増えました。これからもずっとあるのでしょう。でも、そのうまくいかないとき、つらいときは、大体「自分」のことばかり考えているときです。他の人の立場になると、自分の至らない点に気付けます。自信がないのもいけないけれど、自分が正しいと思い込むのいけません。たくさんの人の目を持てれば、もっとうまくいく、楽になるのだと思います。


2.「常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ、ということなんだが、このことはコペル君!本当に大切なことなんだよ。ここにゴマ化しがあったら、どんな偉そうなことを考えたり、言ったりしても、みんな嘘になってしまうんだ。」

私は、この文に出会ったおかけで、でブログを書こう、いや、書かねば!と思いました。私は、何かをインプットすることはわりと得意なのですが、それについての自分の意見や考えを持つことをほとんどしてきませんでした。学生時代は、「TOEIC○○点です!」「海外でインターンしました!」「○○の資格持ってます!」とかそういうことを言えるようにするために見た目のスペックだけ高めていました。でも、中身はからっぽ。自分の意見なんてなくて、周りの様子を見て、なんとなく合ってそうな意見に従ったり、偉い人の意見に従ったり。日常で起きることにも無頓着で、おもしろい話をストックしようなんて考えは微塵も持っておらず、飲み会ではあいづちを打って笑っているだけ。社会人になってから、「面白くない」「中身がない」「もっと話せ」と言われることが多くなりました。そのたびにヘコみ、どうにかしなきゃと思っても、何か行動を起こすわけでもなく。そんな自分に嫌気がさして、自信がなくなって。。。。このブログは、そんな私の小さな一歩です。「中身がない」って言われるけども、考えてることを瞬時に言葉にするのが得意ではないだけで、本当は胸の奥の方にいっぱいたまってるはず!とどこかで信じてる自分もいたりする。借り物ではなく自分の言葉で話せる人になりたい。そのためには、自分の体験をもっと大切にして、もっと自分の頭で考えないといけない。それをさらに言葉にしないといけない。そのことを、おじさんの言葉は心の底から気づかせてくれました。

 

3.「生産する人と消費する人という、この一点の区別を、今後、決して見落とさないようにしてゆきたまえ」

社会人になり、いつの間にか半年が経とうとしていますが、私はまだ何も利益を生み出していません。やっと教育期間が一通り終わったところではあります。「新入社員」という身分に甘えていられるのももう終わり。今までの自分は、「生産する人」にならなければならないことをちゃんと分かっていたのでしょうか。「働く」ことが何なのか、「生産する」ことが何なのか、まだ何もしてないのに悩んでいたけれど、今の仕事を本気で頑張ってみようと思います。そうすれば、「この一点の区別」が見えてくると思うから。

 

社会人になってから、色々と思い悩むこともあったのですが、この本のおかげで吹っ切れました!ここに書いたことをどれだけ実行できるかが勝負です。常に手元に置いて、コペル君に励ましてもらいながら毎日を大切に頑張っていこうと思います!本の感想なのか決意表明なのかよくわからなくなってしましたが、気になった方は読んでみてください!

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか